介護用宅配食はどれだけ歳を取っても食事を楽しめる

近頃、お年寄りの間で注目されている問題は、フレイル(虚弱)というものです。フレイルとは、体重が落ちたり歩いてもすぐ疲れてしまうといった様子がみられ、何も手を打たないままだと要介護の状態になる可能性が高い状態をいいます。そしてフレイルの状態は、「サルコペニア」といわれる筋肉量の低下や、骨や関節そして筋肉がうまく働かなくなったことが原因で歩行や日常の生活を送る上で大変な問題を起こす「ロコモティブシンドローム」、もっとひどくなると起き上がることすら難しい状態に繋がってしまいます。そして十分な栄養を摂らないことこそが、最悪の事態を引き起こす原因なのです。食べることが苦痛に感じられるようになってしまうと、必然と用意するものも簡単なものになってしまうでしょう。そうした場合は、手間のかからない食べ物を加えるなど、少量でも効率よく栄養が摂れるように工夫してみましょう。あまり食事をしたくないとき、「おかゆを食べていればだいじょうぶ」と思っていませんか?おかゆを作る工程で使われる水の量はごはんよりも多いため、カロリーはごはんの半分以下なのです。そのためおかゆとともに、その他の食材をうまく組み合わせて、エネルギーと栄養をプラスしましょう。年齢、そして怪我や病気が原因で固いものが食べにくい、うまく水分を飲み込めないという類の悩みが増えてきます。介護用食品はどれだけ歳を取っても食事を楽しめるために、どれだけ簡単に食べられるかを考えられた商品や、少ない量で十分な栄養が取れる商品などが用意されています。介護をする方にとって、食べやすい食事を準備するのは大変です。介護用食品で、毎日にゆとりが生まれたり、食べやすい料理をつくる手間も省けます。介護を受ける方もその家族も、みんなが幸せになれる介護用の食品を活用することを強くおすすめします。より食べやすい介護食を作るために、また介護する側も介護食を作る負担を軽減するためにも、調理器具があると便利です。介護食の特徴は柔らかく、なめらかな食感、咀嚼しやすいサイズです。フードプロセッサーは少ない水の量で食材を細かく切ったり、ペーストにするなど形状に合わせて使用できるので便利です。そしてマッシャーやすり鉢を使えば食材を潰して食べやすくすることもできます。さらになめらかさが必要な場合には、裏ごし器を使うことで食感の粗さを感じなくなります。老人ホームの食事は栄養士が栄養バランスを考えた献立を考え、それの通りに調理された料理を提供していますが、特に食べるのが困難な方に対しては、その状態に合わせて調理されたものものが必須です。そしてさらに施設によってはミキサーなどの器具を使って作られた流動食ではなく、「ソフト食」と呼ばれる、食べ物の形もはっきりとしてなおかつ舌で簡単に押しつぶせる料理があり、うまく噛むことや飲むことができない方でも、味わって食べられる作り方を教えてくれる老人ホームもあります。体力と抵抗力を保つためにエネルギーを、関節周りの筋肉量を維持するために質のよいタンパク質の多く含まれているものを積極的に摂るようにしましょう。そこで良質なタンパク質を効率よく摂取できる食材としておすすめできるのが卵と豆腐ですので、一般的によく知られる肉や魚が食べられない方は、卵や豆腐から不足しているたんぱく質を摂ると良いでしょう。また肉や魚にも卵や豆腐とは異なるさまざまなアミノ酸、ビタミンそしてミネラルが入っているため、たくさんの品目を毎日食べている人は、歳を取っても活動範囲が狭まることもなく、いつまでも健康でいられるそうです。加齢にともない顔まわりの筋肉が衰えたり歯が弱くなったりすると、飲み込んだり噛んだりする力も衰えてきます。以前食べていたものを簡単に食べられなくなり、飲み込むときに喉につかえてしまうことが多くなり、食べ物が気管に入って「誤嚥性肺炎」を引き起こすおそれもあります。また、高齢者は一般的に若い頃よりも食欲が低下するため、あまり困難なく食べられるものに絞って食べてしまいがちになり、食べる量そのものが減ったりして栄養不足になっていることがあります。食べる側の食欲の有無は、介護食の見た目に関係します。どれだけ無理なく食べられるかにとらわれ過ぎて、見栄えも味も悪くなってしまうと、食に対する意欲が薄れてしまいます。無理なく口に運べるか、飲み込むときに無理はないかなどに注意深く気を使っています。高齢者は唾液が分泌されにくくなるため、口に含んだときに、口の中が乾いてしまうようなものは食べづらいです。一方で水分が多すぎても、むせこみやすくなってしまうので、口にしやすいものを使って、美味しく食べられるように加工します。食べる力は加齢や病気によって衰えます。介護食は食事が思うようにできない方のための食事ですが、ひとりひとり機能の程度は違います。問題なく食事をするための目安として介護食のレベルがあります。食べる動作の難しさの度合いによって嚥下食ピラミッドを普通食から嚥下食まで異なる6つのレベルに分け、それぞれの段階に合わせて食物の形や、やわらかさを統一することで、病院や施設と同じように家庭でも問題なく食事を行うためにとても役立つ指標です。完成された料理をそのままペースト状にして出すことが病院では一般的で、見た目、美味しさのどちらを取っても満足いくものではありませんでした。入院生活を送っている高齢者の方の食事があまり芳しくなかったのは噛めないからではなく、多くが見た目や味の悪さなので、家庭で用意するときは料理を丸ごとペースト状にするような食事は作らないと決意しました。入院先の病院で摂食嚥下障害に関して特に詳しい看護師さんに自宅での介護食の用意の仕方について質問してみたら、食べやすい形状のものであれば何でも食べられると教わりました。少しずつ分けて冷凍保存しておけば、忙しいときでもすぐに食事の用意ができることに気づきました。